【読み解き】 意識高め? 「お墓に関する意識調査」から分かること

先日、一般社団法人 終活協議会から「お墓に関する意識調査」の結果が公開されました。

【お墓に関する意識調査】約半数は「自分が入るお墓が決まっていない」結果に。6割超がお墓の心配事あり、最多は「お世話をしてくれる人がいない」

この後半の見出し「6割超がお墓の心配事あり」が気になったので、今回はこちらのアンケート結果を見ながら、読み解いてみたいと思います。

こんな記事

「お墓に関する意識調査」概要・項目

ソースである【お墓に関する意識調査】より、アンケートデータを引用していきます。

【調査概要】
調査の方法:インターネットを利用したアンケート調査
調査の対象:終活ガイド検定2級、終活ガイド検定3級資格取得者 662名(年代・性別不明)
調査期間:2021年4月〜2021年6月
調査主体:一般社団法人 終活協議会

終活ガイド2級・3級という資格の取得者662名を対象にしたものなので、終活意識が高めの方への調査であることは、念頭においておきましょう。年代・性別が不明なのですが、終活や終活ガイドに興味がある年代となると、ミドル〜年輩層なのかな、と推測しておきます。

アンケート項目は以下の10問。

アンケート項目
  1. 自分が入るお墓は決まっていますか?
  2. 継承している(持っている)お墓はありますか?
  3. 実家のお墓参りに行きますか?
  4. お墓参りをする時期は決まっていますか?
  5. どれくらいの頻度でお墓参りに行きますか?
  6. お墓参りする時間は決まっていますか?
  7. 誰とお墓参りに行きますか?
  8. 入るお墓が決まっていないとしたら、どのようなお墓を希望されますか?
  9. お墓について心配なことはありますか?
  10. お墓は必要だと思いますか?

お墓自体についての設問(赤字)と、お墓参りについての設問(青字)に分けて、赤字の設問のみから引用します。

お墓についての設問より

まずはお墓前半のことから、設問順を入れ替えた方が見えてくることがあったので、順不同でのピックアップです。

承継している(持っている)お墓はありますか?

現状のお墓の有無。自身のではなく、親族のお墓ということになりますね。

約7割の人が、「承継している」あるいは「守っている」お墓があるといいます。
これを「墓守である」と同義と考えると、多いな?と思いました。親が健在で、承継がまだの方もいらっしゃるでしょうから、「はい」のほとんどが高年齢層であり、かつ、長子である可能性が高いですね。

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自分が入るお墓は決まっていますか?

続いて、自身のお墓について。

前の設問で承継しているお墓があるのにもかかわらず、「決まっている」の割合が減っています。守っているお墓があるからといって、そこに入るつもりがない人が少なくとも17%以上、いらっしゃいます。

既存の承継墓に入らない理由がどんなものか、聞いてみたいです。
・結婚していて相手の墓もしくは、新たな墓を準備する。
・遠い、不便、などの事情で墓じまいをするつもりがある。
などが考えられるでしょうか。

いずれにしても、約半分の方のお墓が「決まっている」、というのは大きいな、と思いました。具体的なお墓の種別も聞いてみたかったですね。

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入るお墓が決まっていないとしたら、どのようなお墓を希望されますか?

資料に母数が書いていないのですが、一つ前の結果「お墓が決まっていない」48%の人の内訳として、考えてみます。

【実家のお墓】39%:墓守であれば「決まっている」と思うので、墓守でないとすると、お一人様が多いのか、結婚していても実家のお墓がいい女性陣かもしれません。
【考えていない】23%:リアルなところでしょう。年齢が若いほど、まだ考えていない人が多いのが現状かと思います。
【散骨】10%:実態以上に多いのではないでしょうか。散骨数というのはなかなか把握できないのですが、需要が増えていることは確かなよう。
【樹木葬】9%:流行っている、と巷で言われてるほど多くはない印象ですね。データのとり方による様子。
【納骨堂】8%:下記の参考記事のように、おもに利便性を求める首都圏での需要が多い傾向でしょうか。
【その他】11%:選択肢にない「新規の一般墓」が大半になるでしょうか。その他の埋葬法を検討する方も少数派でいると思うので、個別回答が見てみたいところ。

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お墓は必要だと思いますか?

この設問はアンケート上では最後にありました。やはりよく考えないと簡単には答えが出せない問いだからかもしれません。終活に興味がある人なので意識は高いにしても、約8割はお墓の必要性を理解されているということには、ほっとしました。

もちろん「必要だと思わない」方もいてぜんぜん良いし、「よく分からない」も本音でしょう。

ただし、ほぼほぼの日本人は死んだら火葬骨になるため、その行く先が必要だということは、誰もが理解しておかなくてはいけません。実態としての「お墓」が必要ないと考えても、散骨、手元供養、合祀などの希望や意思を、自分が死ぬまでには持っておきたいものです。

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お墓について心配なことはありますか?

お墓について心配なこと」は、勝手ながらお墓について考える上での問題提起と受け止めたいと思いました。選択は一択のようなので、しいて言えば、という感じでしょうか。

【特に心配なことはない】31%:素晴らしい!そのこともご家族や身近な人と共有しておけたら完璧。
【お墓の世話をしてくれる人がいない】27%:不安を拭える解決策がいろいろとあるはずなので、状況に応じた最善策が、誰もに届きやすくなると良いですね。
【こどもに迷惑をかけるかもしれない】19%:機会をみて、長い目で、話をしてみることが一番。でも丸投げにならいように。
【お墓の維持や管理など経済的なことが気になる】17%:維持・管理も経済面も大事なことなので、両面からのアプローチで、納得感を持てることが大切ですね。
【その他】6%:何が心配かが分かるように、日常で心に留めておけるとよいかも。

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お墓に向き合うきっかけに

今回引用させていただいた「お墓に関する意識調査」の全容は、以下をご確認ください。

今回触れなかったお墓参りに関する設問では、2020年・21年コロナ禍の影響が少なからず出ているかもしれませんが、一般的なみなさんのお墓参り習慣を知ることができます。

本調査結果は、自身のお墓やお墓参りについて、あまり考える機会がなかった方がお墓に向き合い、考えるきっかけとしてご活用いただけるものとなっています。

と言われているとおり、自分はどうかな? と考えてみることが「お墓に向き合うきっかけ」に十分なり得るものです。

個人的には答えの先をもっと聞いてみたいし、年代、地域、属性、背景ごとに、いやもっといえば個人個人で異なるので、調査はあくまで傾向だと思っています。「みんな違って、みんないい」です。


本調査の主体である終活協議会さんは、終活ガイドの認定資格や、終活の相談窓口も展開されていて、実はわたしも「終活ガイド2級」を持っています。

終活のひとつの項目に「お墓」がしっかりと含まれていたので、お墓全般の入り口を学ぶことができるんですね。さらに上の上級資格もあるそうなので、気になっています。お墓の話題がふつうにできる仲間もいそうですしね。

今回の調査協力者は終活ガイド2・3級取得者なので、ちょっと学んでる方≒お墓意識高め系、と勝手に認定させていただいちゃいました。

対象者に限らず、こうしたデータは発見や考えさせられることも多いので、これからも積極的に追ってみたいと思います。

以前に「終活」の意識調査を読み解いた記事も、あわせてどうぞ。

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