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【ペットのお墓】国内最大級のペット霊園・慈恵院ってどんなところ?

いまやペットは大事な家族の一員。お墓ニーズも年々増えているようです。
ペット霊園選びの参考に、以前実家で飼っていたワンちゃんのお墓がある東京・府中市のペット霊園・慈恵院についてまとめてみました。

こんな記事

慈恵院 府中本山

現在わが家ではペットは飼っていませんが、実家で昔飼ったワンちゃんがお世話になったのが、府中にある慈恵院でした。

1才7ヶ月で早すぎる死を迎え、死後のことなど1ミリも考えていなかったのですが、そう遠くない場所にこうした霊園があったことで、家族としてもとても助けられました。

葬儀・火葬・納骨・埋葬・供養まで

大正10(1921)年、慈恵院の付属として「多摩犬猫霊園」が開園して、今に至ります。100年を超える歴史があるペット霊園なのです。慈恵院は臨済宗のお寺ですが、宗派は問わず、受け入れていただけます。

亡くなったペットの引き取りから葬儀・火葬・納骨・埋葬・供養までをすべてをお任せできる、総合ペット霊園は犬や猫だけでなく小型動物にも、手厚く対応していらっしゃいます。地域にあって心強い存在でしょう。

アクセス

慈恵院 府中本山は、都立多磨霊園にとても近い場所にあります。

慈恵院 府中本山
所在:東京都府中市浅間町2-15-1
開門時間:8:00~17:00

電車の場合、JR中央線・武蔵小金井駅か、京王線・東府中駅が最寄となり、バスやタクシーの利用が前提となります。

車の場合、駐車場がしっかり完備されているので安心です。ただし、住宅街に入ると道が狭いので注意が必要です。

住宅街に突如あらわれる大きな大石碑が目印

正面に門と大石碑を見たら、左手に進むと広い駐車場(約100台)があります。約4000坪の敷地は、大きく2ブロックに分かれています。

駐車場側には、受付となる宗務所、法要を行う瑞法殿(ずいほうでん)、火葬設備と読経所を備える永煌殿(えいこうでん)・寿楽殿(じゅらくでん)、待合室などがあります。

北側のブロックには、新しい本堂の建築工事中となっていました。(参照:慈恵院 府中本山 境内のご案内

境内の様子

通常の墓参では、現本堂や墓所がある東側へ移動します。

正面にいらっしゃる多摩観音さまの手には、猫さん
美しい錦鯉が泳ぐ池
墓所には美しい植栽も(2021年3月)

専用墓地エリアは、緑の植栽できれいに整えられ、個別のペットちゃんのお墓が並んでいます。

わが家の場合

墓所の奥にある動物供養塔です。

お彼岸中に伺ったところ、このお花の量
お線香も絶えることがありません

実家で飼ったラブラドールレトリーバーの子は、こちらの合同供養塔に眠っています。

振り返るとなんと2005年10月のことでした。1歳7ヶ月の短い命で。

こちらで火葬、収骨、埋蔵をしていただき、2年間は同敷地内の納骨堂を利用させていただきました。

納骨堂の写真はないのですが、部屋ごとにお骨壷を置くスペースが用意されており、みなさんそこに遺影となるような写真や好きだった玩具、お菓子などを一緒に置いています。

お部屋には自由に出入りができて、お骨壷に触れたり、思い思いの時間を過ごせるようになっています。ご家族に愛されていたであろうたくさんのペットちゃんたちと並んでいるので、「きっと寂しくないだろうな」と思ったものです。

2年後に合祀していただき、今度は合同供養塔にお参りするようになりました。

人が絶えることがなく訪れますし、お花に囲まれて、こちらでもまったく寂しくなさそうですよね。永代供養をしていただけると思うと安心することもできます。

もっと知りたい

個別のお墓もたくさん並んでいます。人間のお墓と比べると石碑が全体的に小ぶりだし、デザインも墓碑銘も豊富で、とっても明るい印象です。なかなか写真でお伝えすることが難しいところなのですが、利用者の方の様子がわかる映像に出会いました。

ドキュメント72時間の舞台に

NHKの『ドキュメント72時間』2020年11月20日放送「動物たちが眠る霊園で」(語り:鈴木杏/ディレクター:村洋三)の舞台が、慈恵院でした。

これを見ると、園内の様子もよく分かるかと思います。ご検討される方はぜひチェックしてみてください。

『ドキュメント72時間』が切り取ったペット霊園の3日間には、さまざまな人が訪れるのですが、語られる中にペットちゃんの在りし日の姿が重なるという希少回でした。お参りで出会う方々に親近感も湧きます。

ドキュメンタリーとしても秀逸で、人間のお墓参りとはまた違った愛情に溢れる場所を浮き彫りにしていました。

あの有名人も

また先日、テレビ東京の番組『チマタの噺』(2021年5月11日放送)で、ゲストの五木ひろしさんも、愛犬たちのお墓が慈恵院にあると語られました。

番組ではコロナ禍でなかなかお墓参りに行けない五木さんに代わり、番組スタッフがお参りをするという映像も流れ、五木家のペット墓の様子や住職さんもお話されて、雰囲気がよく伝わるものでした。

これを見ていいな、と思った方も多いことでしょう。こちらの記事にはお墓の写真やエピソードも。

ペットの供養事情は?

こうした様子をみると、みなさん愛するペットに対しての想いが深く、手厚くご供養されている様子が伝わってきます。
では実際、ペットの供養事情はどのような状況にあるのでしょうか?

日本のペット事情

まず、全国のペット事情を把握してみます。

犬の飼育頭数は減少が続き、猫は横ばいという状況ですが、コロナ禍の影響で新規の飼育数は増加の傾向にあるそうです。

それでもこれだけ多く、人間より寿命が短い分、より多くの方がお墓や供養に直面しているのかもしれません。

ちなみに人気の犬種は、1位がトイ・プードル、2位がチワワ、3位が柴犬、4位がミニチュア・ダックスフントと他を大きく引き離しているそう。

一方の猫は、7割以上が雑種と圧倒的で、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールドと続きます。

ペットの供養事情

平均寿命が15年前後と、人間より短いタームで命が循環していきますから、それだけお墓や供養に直面する機会も多いはずです。

ライフエンディングの総合サイト「ライフドット(Life.)」が行った「ペットの供養事情」に関する調査より、意識の傾向の一部をみてみましょう。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:ペット(犬または猫限定)を飼っている20代~60代以上の男女
調査期間:2021年3月2日~3月3日
調査エリア:全国 サンプル数:881
調査主体:株式会社エイチームライフスタイル

Q.亡くなったペットの供養はどのようにしましたか?

過去5年間で亡くなったペットのお墓で最も多いのは、ペット専用霊園での合葬で25.6%
「ペット専用霊園で合葬した」が最も多く25.6%。次いで「ペット専用霊園で個別埋葬した」が20.8%。上位2つの回答から、「ペット専用霊園」を選ばれる人が多いことがわかります。

ペット専用霊園での埋葬が圧倒的に多いのですね。ペットと一緒に入れるお墓も増えてきているので、いずれ一緒に入るお墓を準備したり、それまで手元供養ということも考えられそうです。

Q.ペットのお墓を用意するタイミングについて

■「ペットのお墓を生前に準備する」と答えた人は51.4%
「病気などで亡くなる時期が分かり始めてから」が最多で21.0%、次いで「高齢になってから」が20.5%、少数派ながら「若いうちから」が9.9%。

生前に準備をはじめる人が半数を超えているのですね。ペットを飼うことの責任をみなさんしっかり意識しているのだな、と改めて感じました。

まとめ

国内最大級のペット霊園である慈恵院は、ペットの供養に関してワンストップで対応してくださいます。

お花に彩られた園内やお墓、永代供養墓の様子を見るにつけ、もしかしたら人間の永代供養墓よりも多くの方に見守られ、手厚く弔われているように感じました。温かみに溢れている印象なのです。

ペットもまた家族同然の命、弔う場面が必ずや訪れます。飼い主にはそのお墓を考える機会があるから、重ねて自分自身や家族のお墓を考えることにつながっているかもしれませんね。

園内にはかわいい石のオブジェクトも

今回はわたしが関わった慈恵院を紹介しましたが、ペット霊園やペットと一緒に入れるお墓などの情報も集めていきたいと思います。

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