都立霊園の合葬埋蔵施設・樹林型合葬埋蔵施設は、個別のお墓を持たない合葬タイプです。生前申込みにも対応しており、「お墓を継ぐ人がいない」「終活として自分のお墓を確保しておきたい」という方に多く選ばれています。
一方で、申込区分には複数のパターンがあり、それぞれ居住要件・続柄要件・受け入れ対数等が異なります。申込み前に自分がどのパターンに該当するかを確認しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
- 合葬埋蔵施設と樹林型合葬埋蔵施設の違い
- 申込区分6パターン(遺骨申込・遺骨+生前・生前のみ)の要件
- 2体用・3体用に申込む場合の続柄要件
- 当選後に必要になる証明書類の種類
合葬・樹林型合葬とは?まず2種類の違いを確認
| 合葬埋蔵施設 | 樹林型合葬埋蔵施設 | |
|---|---|---|
| 令和8年度募集霊園 | 八柱・多磨・小平(2号基) | 雑司ヶ谷・多磨(2号基) |
| 埋蔵の形式 | 施設内のカロートに共同埋蔵 | 樹林の下に直接土に触れる形で共同埋蔵 |
| 粉状遺骨 | 不可 | 可(料金が異なる) |
| 管理料 | なし | なし |
| 生前申込 | 可能 | 可能 |
| 1体用使用料 | 53,000円〜131,000円 | 31,000円〜112,000円 |
令和8年度 使用料一覧

合葬埋蔵施設
| 霊園 | 埋蔵方式 | 1体用使用料 | 管理料 |
|---|---|---|---|
| 八柱 | 一定期間後共同埋蔵 | 131,000円 | なし |
| 多磨 | 一定期間後共同埋蔵 | 61,000円 | なし |
| 小平(2号基) | 直接共同埋蔵 | 58,000円 | なし |
| 八柱 | 直接共同埋蔵 | 53,000円 | なし |
- 「一定期間後共同埋蔵」は、使用許可日から20年間は施設内のカロートに個別に保管され、その後指定された区域のカロートに共同埋蔵されます。20年後に改めて手続きは不要ですが、個別の取り出しはできなくなります。
- 「直接共同埋蔵」は納骨時に速やかに共同埋蔵される区分です。
樹林型合葬埋蔵施設
| 霊園 | 埋蔵方式 | 1体用使用料 | 管理料 |
|---|---|---|---|
| 雑司ヶ谷 | 遺骨 | 112,000円 | なし |
| 雑司ヶ谷 | 粉状遺骨 | 37,000円 | なし |
| 多磨(2号基) | 遺骨 | 95,000円 | なし |
| 多磨(2号基) | 粉状遺骨 | 31,000円 | なし |
※令和8年4月1日現在。2体用・3体用の使用料は申込みのしおりでご確認ください。
申込区分はどう違う? 3パターンを整理する
合葬埋蔵・樹林型合葬はそれぞれ「遺骨の状況」と「何体で申込むか」によって申込区分が3つに分かれます。
遺骨申込(合葬:区分5 / 樹林型:区分8)
すでに遺骨がある方の申込みです。1体用・2体用があります。
- 1体用:申込者本人が祭祀主宰者であること
- 2体用:申込遺骨2体が夫婦(事実婚・パートナーシップ関係を含む)、親子、または兄弟姉妹であること
遺骨+生前申込(合葬:区分6 / 樹林型:区分9)
すでに遺骨がある方が、自分(または別の存命の方)の生前申込みも同時に行う区分です。
- 申込遺骨は申込者と夫婦(事実婚・パートナーシップ関係を含む)、親子、または兄弟姉妹であること
- 合葬は2〜3体用、樹林型は2体用
生前申込のみ(合葬:区分7 / 樹林型:区分10)
遺骨がなく、自分(または複数人)の生前申込みのみを行う区分です。
- 1体用:申込者本人が埋蔵予定者であること
- 2体用・3体用(合葬のみ3体用あり):申込者および申込者以外の埋蔵予定者が全員存命で、夫婦(事実婚・パートナーシップ関係を含む)、親子、または兄弟姉妹であること
どれを選べばいいの?
合葬・樹林型合葬 申込パターン診断
3つの質問から、自分がどのパターンに向いているか、その要件まで確認できます。
埋蔵する遺骨がありますか?
手元にある場合も、現在他の墓に入っている(改葬を考えている)場合も「はい」を選んでください。
生前申込も同時にしますか?
遺骨の申込みと合わせて、存命の方の生前申込みも行う場合は「はい」を選んでください。
何体で申込みますか?
申込遺骨の方と申込者の関係は?
何体で申込みますか?
一緒に申込む方との関係は?
申込資格チェックリスト
共通して必要な要件
- 東京都内に3年以上継続して居住していること(令和8年7月3日時点)
- ただし八柱霊園は千葉県松戸市に3年以上継続居住でも可
- 遺骨・生前申込ともに、1人(1世帯)1か所の申込みに限ること
- 同一遺骨に対して複数の方が申込みをしていないこと
合葬埋蔵施設(区分5〜7)のチェックリスト
- 申込遺骨がある
- 申込者が申込遺骨の祭祀主宰者である
- 2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者および遺骨(存命者がいる場合はその方も)が都内または松戸市に3年以上居住
- 申込遺骨がある
- 申込者が申込遺骨の祭祀主宰者である
- 申込遺骨は申込者と夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者および存命の埋蔵予定者が都内または松戸市に3年以上居住
- 申込者本人が埋蔵予定者の一人である
- 2体用・3体用の場合、申込者以外の埋蔵予定者が全員存命である
- 申込者と埋蔵予定者全員が夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者および存命の埋蔵予定者が都内または松戸市に3年以上居住
樹林型合葬埋蔵施設(区分8〜10)のチェックリスト
- 申込遺骨がある
- 申込者が申込遺骨の祭祀主宰者である
- 2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者が都内に3年以上居住(八柱対象外のため松戸市不可)
- 申込遺骨がある
- 申込者が申込遺骨の祭祀主宰者である
- 申込遺骨は申込者と夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者および存命の埋蔵予定者が都内に3年以上居住
- 申込者本人が埋蔵予定者の一人である
- 2体用の場合、申込者以外の埋蔵予定者が存命である
- 申込者と埋蔵予定者が夫婦・パートナーシップ・親子・兄弟姉妹の関係にある
- 申込者および存命の埋蔵予定者が都内に3年以上居住
樹林型は3体用がありません
樹林型合葬埋蔵施設(区分8〜10)は最大2体用です。3体での申込みを希望する場合は、合葬埋蔵施設(区分5〜7)をご検討ください。
続柄要件の詳細:2体用・3体用に申込む場合
| 続柄 | 申込み可否 |
|---|---|
| 夫婦(法律婚) | |
| 事実婚・内縁関係 | |
| パートナーシップ関係 | |
| 親子 | |
| 兄弟姉妹 | |
| 祖父母・孫 | ❌ |
| 叔父叔母・甥姪 | ❌ |
| 友人・知人 | ❌ |
※3体用は合葬埋蔵施設のみ(樹林型合葬は最大2体)。
一般・芝生・立体とは続柄の範囲が異なります
一般・芝生・立体埋蔵施設では血族6親等・姻族3親等以内まで一緒に埋蔵できますが、合葬・樹林型は夫婦・親子・兄弟姉妹に限定されます。祖父母や孫との申込みはできません。申込前に必ず確認してください。
申込みに必要な証明書類(提出は当選後)
書類の提出は申込時ではなく、当選後の使用許可証交付の手続き(書類審査)時に必要となります。あらかじめ取得できる書類を確認しておくとスムーズです。
- 居住要件の証明:住民票(申込者・存命の埋蔵予定者全員分)
- 祭祀主宰者の証明(遺骨申込の場合):葬儀の領収書・会葬礼状、寺院等の証明書、死亡記載の戸籍謄本、埋・火葬許可証のいずれか
- 続柄の証明(2体用・3体用の場合):戸籍謄本等
- 遺骨の証明(遺骨申込の場合):埋・火葬許可証または改葬元の埋蔵証明書

詳細は「申込みのしおり」で必ずご確認ください。
よくある疑問Q&A
申込みの資格要件は、区分ごとに細かく異なります。事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
合葬埋蔵施設・樹林型合葬埋蔵施設は、「お墓を個別の形で残さない」という選択肢ですね。だからといって、お墓はやっぱりあって欲しい。どこに眠るかは自分でしっかり選びたい。そんな方に向いているのではないでしょうか。
遺された方にとっても、お参りする場所は都内にちゃんと存在する。遺骨は他の方と一緒に埋蔵されても、都立霊園という公的な場所に、きちんと記録され、管理される。それが都立霊園の合葬埋蔵墓地の安心感です。
きっとこんな方に、向いているのではないでしょうか。
子どもに迷惑をかけたくないと思っている方。おひとりさまで、将来のお墓のことが気になっている方。夫婦ふたりで、同じ場所に眠りたいと思っている方。お墓を持つことへの経済的な負担を感じている方。
樹林型埋蔵施設は、自分らしい終わり方として、土に直接触れるという自然に近い形を選びたい方。
民間の樹木葬や永代供養墓と比べたとき、都立霊園の合葬墓地には、公営ならではの強みがあります。価格が明確で、管理体制が安定している。3万円台から申し込めて、管理料がずっとかからない。決して「安さ」だけの話ではなく、「余計なものを抱えない」という選択でもあります。
都立霊園の合葬・樹林型合葬は、こうしたニーズを背景に、毎年多くの方が申込みます。令和7年度の抽選では、多磨霊園の樹林型合葬(2号基)で2.7倍、八柱霊園の合葬埋蔵施設では5倍を超える倍率になった区分もありました。
「後継者不要・低コスト・都立霊園」という条件が揃う分、人気が集まるのは当然かもしれません。どの霊園・どの申込区分が狙いやすいかについては、倍率データをもとに別記事で詳しく解説します。
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