最高78.4倍から最低0.4倍まで。都立霊園の抽選倍率ランキング【令和5〜7年度実績】

都立霊園の抽選倍率は、毎年8月の抽選前に発表されますが、霊園別・施設別・区画サイズ別に細かく分かれており、全体を把握するのは容易ではありません。

この記事では、令和5〜7年度の3年分の公式資料をもとに、都立霊園の全施設・全組の倍率を一覧化しました。最高78.4倍から最低0.4倍まで——データが示す事実をそのままお伝えします。

データの出典と見方
  • 出典:令和5・6・7年度 都立霊園公募受付状況と抽選会(東京都建設局・公財東京都公園協会発行)
  • 倍率の計算方法:受付数÷募集数(小数点以下第2位を四捨五入)
  • 「—」表記:当該年度に募集がなかった組
  • 「0.4倍」等1倍未満:受付数が募集数を下回り、有効申込者全員が当選
  • 令和8年度の倍率は8月14日の抽選まで確定しません。このデータは申込みの参考情報です
こんな記事

まず全体像を把握する:種別ごとの平均倍率

施設タイプ令和5年度令和6年度令和7年度3年平均令和8年度募集
一般・芝生・立体埋蔵施設3.6倍3.6倍2.9倍3.4倍あり
合葬埋蔵施設6.2倍7.1倍6.8倍6.7倍あり(一部)
樹林型合葬埋蔵施設2.7倍3.0倍3.1倍2.9倍あり

この平均倍率だけ見ると「合葬埋蔵施設」が最も当選しにくいように見えますが、一部の突出した高倍率組が平均を押し上げています。実態は、組み合わせによって0.4倍から78.4倍まで大きな幅があるんです。以下の詳細データでご確認ください。

一般・芝生・立体埋蔵施設の倍率ランキング

令和7年度倍率の高い順

霊園施設面積(㎡)R5年度R6年度R7年度令和8年度
青山一般AO022.20〜2.257.0倍8.8倍16.6倍募集あり
青山一般AO031.55〜1.9014.0倍13.1倍10.8倍募集あり
青山一般AO013.05〜3.5514.9倍13.4倍10.3倍募集あり
小平一般KO051.75〜2.006.6倍7.0倍6.8倍募集あり
谷中一般YA021.50〜2.006.3倍6.2倍6.0倍募集あり
染井立体SR0112.0倍13.2倍5.3倍募集あり
小平一般KO042.30〜3.003.8倍3.5倍4.1倍募集あり
谷中一般YA013.05〜3.655.5倍5.5倍3.8倍募集あり
雑司ヶ谷一般ZO011.55〜1.654.4倍4.3倍3.6倍募集あり
染井一般SO011.50〜2.003.6倍3.6倍3.3倍募集あり
多磨一般TA061.70〜2.002.1倍2.4倍2.7倍募集あり
小平芝生KS014.006.5倍12.8倍2.6倍募集あり
八柱芝生YS014.007.2倍2.6倍募集あり
小平一般KO033.10〜3.903.1倍3.0倍2.4倍募集あり
八柱一般YH051.70〜2.002.7倍2.9倍1.9倍募集あり
多磨一般TA052.10〜3.001.4倍2.3倍1.8倍募集あり
八王子芝生HA014.002.8倍1.9倍1.6倍募集あり
多磨一般TA017.15〜7.951.4倍1.5倍1.5倍募集あり
八柱一般YH042.50〜3.001.8倍2.3倍1.5倍募集あり
小平一般KO024.80〜4.952.2倍1.8倍1.3倍募集あり
多磨一般TA043.10〜3.951.4倍1.6倍1.3倍募集あり
八柱一般YH033.05〜4.001.7倍1.4倍1.2倍募集あり
小平一般KO015.60〜5.951.8倍1.9倍1.0倍募集あり
多磨一般TA034.45〜4.851.8倍1.8倍0.8倍募集あり
八柱一般YH015.40〜6.001.1倍0.9倍0.8倍募集あり
多磨一般TA025.55〜6.000.8倍1.6倍0.7倍募集あり
八柱一般YH024.10〜5.001.1倍1.5倍0.4倍募集あり
青山立体募集あり(21か所)
一般・芝生・立体埋蔵施設 年度別平均3.6倍3.6倍2.9倍

※青山立体は令和5〜7年度募集なし。令和8年度に復活募集あり

合葬埋蔵施設の倍率ランキング

令和7年度倍率の高い順

霊園内容R5年度R6年度R7年度令和8年度
小平GA26直接・1体78.4倍47.5倍37.0倍募集なし
小平GA27直接・2体73.3倍49.0倍36.5倍募集なし
小平GA28直接・3体75.5倍47.9倍36.0倍募集なし
小平GA21直接・2体(遺骨・生前)37.8倍24.2倍22.4倍募集なし
小平GA22直接・3体(遺骨・生前)32.6倍24.4倍23.4倍募集なし
小平GA25一定・3体(遺骨・生前)7.6倍9.6倍9.4倍募集なし
小平GA24一定・2体(遺骨・生前)7.5倍9.5倍9.2倍募集なし
小平GA23一定・1体7.7倍9.3倍9.3倍募集なし
小平GA19一定・2体(遺骨・生前)7.1倍7.9倍9.0倍募集なし
小平GA20一定・3体(遺骨・生前)7.2倍8.3倍8.8倍募集なし
多磨GA18直接・2体7.3倍8.1倍8.7倍募集あり
多磨GA17直接・1体7.2倍7.8倍8.6倍募集あり
多磨GA25一定・3体(遺骨・生前)7.6倍9.6倍9.4倍募集あり
多磨GA24一定・2体(遺骨・生前)7.5倍9.5倍9.2倍募集あり
多磨GA23一定・1体7.7倍9.3倍9.3倍募集あり
多磨GA20一定・3体(遺骨・生前)7.2倍8.3倍8.8倍募集あり
多磨GA19一定・2体(遺骨・生前)7.1倍7.9倍9.0倍募集あり
多磨GA16一定・2体3.4倍4.4倍4.1倍募集あり
多磨GA15一定・1体3.5倍4.5倍4.1倍募集あり
八柱GA10一定・2体1.8倍3.0倍2.5倍募集あり
八柱GA11一定・3体1.7倍2.8倍2.3倍募集あり
八柱GA09一定・1体1.7倍2.8倍2.5倍募集あり
八柱GA06一定・3体(遺骨・生前)1.9倍2.8倍2.9倍募集あり
八柱GA05一定・2体(遺骨・生前)1.9倍2.9倍2.8倍募集あり
八柱GA02一定・2体2.3倍2.1倍2.1倍募集あり
八柱GA01一定・1体2.2倍2.0倍2.3倍募集あり
八柱GA04直接・2体1.1倍1.2倍1.1倍募集あり
八柱GA03直接・1体1.1倍1.2倍1.1倍募集あり
八柱GA08直接・3体(遺骨・生前)0.9倍1.3倍1.5倍募集あり
八柱GA07直接・2体(遺骨・生前)0.9倍1.3倍1.5倍募集あり
八柱GA14直接・3体0.8倍1.4倍1.3倍募集あり
八柱GA13直接・2体0.7倍1.4倍1.2倍募集あり
八柱GA12直接・1体0.8倍1.4倍1.2倍募集あり
合葬埋蔵施設 年度別平均6.2倍7.1倍6.8倍
⚠️ なぜ小平霊園の合葬埋蔵施設が突出して人気なのか

小平霊園の合葬埋蔵施設(直接共同埋蔵)は令和5年度に最高78.4倍を記録しています。

これは小平霊園が都内アクセスの良い立地にある合葬施設として認知度が高いことに加え、「直接共同埋蔵」という即座に合葬されるタイプへの需要が集中しているためと考えられます。

なお、小平合葬埋蔵施設は令和8年度は募集がありません

樹林型合葬埋蔵施設の倍率ランキング

樹林型合葬施設は、多磨霊園・雑司ヶ谷霊園別々に、申込区分による倍率傾向をみていきます。

多磨霊園 樹林型合葬埋蔵施設

令和7年度倍率の高い順

内容R5年度R6年度R7年度令和8年度
JU08遺骨・2体(生前)4.2倍5.0倍3.8倍募集あり
JU02遺骨・2体(遺骨)4.1倍3.9倍3.8倍募集あり
JU07遺骨・1体(生前)4.2倍5.0倍3.7倍募集あり
JU01遺骨・1体(遺骨)4.0倍4.0倍3.7倍募集あり
JU05遺骨・2体(遺骨・生前)3.0倍3.7倍3.1倍募集あり
JU04粉状・2体(遺骨)1.6倍1.5倍1.8倍募集あり
JU03粉状・1体(遺骨)1.7倍1.6倍1.7倍募集あり
JU09粉状・1体(生前)1.3倍1.4倍1.6倍募集あり
JU10粉状・2体(生前)1.3倍1.5倍1.6倍募集あり
JU06粉状・2体(遺骨・生前)1.1倍1.5倍1.3倍募集あり
年度平均2.7倍3.0倍2.6倍

3年間を通じて全体平均は2.6〜3.0倍と安定しています。令和8年度はすべての組で募集があります。

すでに遺骨区分(JU01・02・07・08)は3.7〜3.8倍と安定して人気が高いことがわかります。一方、粉状遺骨区分(JU03・04・06・09・10)は1.3〜1.8倍と3年間一貫して低倍率です。多磨霊園の樹林型を検討している場合、粉状遺骨での申込みが当選への最短ルートといえます。

なお令和8年度の募集は2号基のみですが、2,430体という大規模募集となっています。募集数が増えれば倍率が下がる傾向があるため、令和7年度からさらに低下する可能性があります。

雑司ヶ谷霊園 樹林型合葬埋蔵施設(JU11〜JU20)

令和7年度倍率の高い順 ※令和7年度が新設・初募集のため1年分のデータのみ

内容R7年度令和8年度
JU17遺骨・1体(生前)10.1倍募集あり
JU18遺骨・2体(生前)9.8倍募集あり
JU12遺骨・2体(遺骨)8.7倍募集あり
JU11遺骨・1体(遺骨)7.9倍募集あり
JU15遺骨・2体(遺骨・生前)7.3倍募集あり
JU19粉状・1体(生前)2.6倍募集あり
JU20粉状・2体(生前)2.6倍募集あり
JU14粉状・2体(遺骨)2.2倍募集あり
JU13粉状・1体(遺骨)2.1倍募集あり
JU16粉状・2体(遺骨・生前)1.6倍募集あり
年度平均5.5倍

令和7年度が新設初年度ということもあり、平均5.5倍と多磨霊園(2.6倍)の約2倍の高倍率になりました。特に遺骨区分・生前区分は7〜10倍台と、都心立地への注目が集中したといえそうです。

ここで注目すべきは粉状遺骨区分(JU13・14・16・19・20)の1.6〜2.6倍です。同じ雑司ヶ谷霊園でありながら、遺骨区分との差が4〜8倍にもなっています。副都心エリアに近い立地で、かつ粉状遺骨を選べるのであれば、十分に狙えるラインです。

令和8年度は募集数400体と令和7年度(同400体)から変化がないため、倍率も同水準か、認知度向上により若干上昇する可能性もあります。逆に粉状遺骨区分は「粉骨が必要」という一定のハードルがあるため、狙い目かもしれません。
(※粉状遺骨については、以下のポイント④で解説)

3年分のデータが示す5つのポイント

ポイント① 募集数が増えると倍率が下がる

募集数の変化が倍率に直結します。

  • 八柱霊園 芝生埋蔵(YS01):令和5年度は30か所募集で7.2倍だったものが、令和7年度に60か所へ倍増した結果、2.6倍に急落
  • 染井霊園 立体埋蔵(SR01):令和6年度25か所・13.2倍だったものが、令和7年度に32か所(28%増)に拡大した結果、5.3倍に落ち着く。
  • 多磨霊園 一般(TA06):令和5年度152か所・2.1倍から令和7年度160か所・2.7倍と、募集数の増加が小幅なため倍率変化もあまりなく一定。

つまり、令和8年度の募集数が過去より増えた組は狙い目になりやすく、減った組は注意が必要となりますね。申込前に前年度との募集数の変化を確認しましょう。

ポイント② 大区画より小区画の方が倍率が高い

価格が安い小さな区画に申込みが集中する傾向が、3年間を通じて一貫して確認できます。

  • 多磨霊園 一般:令和7年度、最大区画TA01(7㎡超)は1.5倍なのに対し、最小区画TA06(2㎡以下)は2.7倍
  • 青山霊園 一般:令和7年度、AO01(3㎡台)が10.3倍なのに対し、AO02(2㎡台)は16.6倍と高くなる
  • 八柱霊園 一般:令和7年度、最大区画YH01(5㎡台)が0.8倍なのに対し、最小区画YH05(2㎡以下)は1.9倍

「小さな区画で都立霊園に入ることを選ぶ」という考えが、申込者の間で広がっているようです。広い区画はそれだけ使用料が高くなり、また墓石を使う量も増えて建墓コストも上がります。予算条件によって限られてくるのかもしれません。

ポイント③ 小平合葬の「直接共同埋蔵」は別格

小平の直接共同埋蔵(GA26〜28)は3年間で37〜78倍という突出した高倍率が続いています。都内アクセスが良く、価格が低い「直接」タイプへの需要が集中しているためでしょう。

令和8年度は募集なしのため、この区分への申込みはできません。

ポイント④ 粉状遺骨は圧倒的に当選しやすい

多磨霊園の樹林型粉状遺骨(JU09・JU10)は3年間を通じて1.3〜1.6倍と安定した低倍率。令和7年度からの雑司ヶ谷霊園でも、粉骨の方が倍率が低くなりましたね。

「樹林型に申し込みたいが倍率が心配」という方には、粉状遺骨での申込み区分が現実的な選択肢となりそうです。

ただし、粉状遺骨での申込みには以下の点に注意が必要です。

  • 埋蔵後の取り出し・改葬はできません(樹林型合葬は全区分共通)
  • 納骨するまでに遺骨を2mm以下の粉状にしておく必要があります
  • 粉骨は粉骨取扱事業者またはご自身で行います。都立霊園側による事業者の指定・推薦はありません
  • 対象施設は樹林型合葬埋蔵施設のみ(合葬埋蔵施設への粉状遺骨での申込みはできません)

粉骨の手配、別途料金を見込んでおきましょう。実際は、使用許可証の交付後、納骨の前までに手配すれば問題ありません。

ポイント⑤ 新設・復活募集の初年度は倍率が読めない

令和7年度に新設・初募集となった雑司ヶ谷霊園の樹林型合葬埋蔵施設(JU11〜20)は、遺骨1体(JU17)が10.1倍、遺骨2体(JU18)が9.8倍と高倍率になりました。

継承者不要の合葬型で樹木の下に眠るタイプが、都心立地の新施設として登場し、待ち望んでいた人が多くいたためと考えられます。

令和8年度で言うと、久方ぶりの復活募集となる青山霊園の立体埋蔵施設は、ここ数年のデータが存在しません。

短い募集期間中の認知度次第で倍率が大きくブレる可能性があり、注目されるところです。

まとめ

  • 倍率は0.4倍〜78.4倍まで、組み合わせによって大きく異なる
  • 「合葬は倍率が高い」は平均の話。八柱霊園の直接共同埋蔵は1倍台が続く
  • 募集数の増加は倍率低下に直結する。令和8年度は募集数の変化に注目
  • 小区画・低価格帯に申込みが集中する傾向は3年間で一貫している
  • 令和8年度の最注目は青山霊園の立体埋蔵施設(復活募集)

倍率データは「どこに申込むか」を判断するための参考情報です。申込みには資格要件(居住年数・祭祀主宰者・続柄)の確認が必要です。

令和8年度の「狙い目」については別記事で詳しく解説しています。

都立霊園はほとんどの施設で抽選となっています。どんなお墓を選びたいのかと、現実的なデータや要件を照らし合わせて、ひとつの選択肢を選んで申込むのはたいへんなことです。

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