【都立青山霊園】ブランド墓地ってほんと? 価格、人気、抽選倍率

青山霊園

都立霊園の申し込みが、令和3年度は6月15日〜7月2日と迫っています。都立霊園のなかでも都心のブランド墓地ともいわれる青山霊園について、実際のお値段、募集数、申し込み条件や申し込んだ場合の抽選倍率などをまとめました。

はたして青山霊園に一般墓地を持つことは無理ゲーなのか?

こんな記事

都立霊園の募集要綱

今年度まだ明らかになっていない部分もあるため、昨年(2020年)度の資料も参考にしていきます。

本年度の募集について、公の情報はこちら(都立霊園 使用者を募集|東京都)。
概要やリンクは下記にまとめています。

青山霊園の価格(使用料)比較

今回は青山霊園で募集のある一般埋蔵施設(いわゆる普通のお墓を建てる区画)のみで、ほかの都立霊園と比較しながら、見ていきたいと思います。

使用料の算出は、㎡単価によって決まっています。

一般埋蔵施設 使用料㎡単価(2020年度参考)

霊園名使用料㎡単価
青山霊園2,839,000円
谷中霊園1,810,000円
染井霊園1,701,000円
多磨霊園922,000円
小平霊園875,000円
八柱霊園201,000円
  • 管理料㎡単価は一律700円となっています。
  • 雑司ヶ谷霊園、八王子霊園(一般埋蔵施設)は、2020、2021年度とも募集がありません。

やはり港区南青山の地価に連動しているのか、都立霊園の中ではぶっちぎりに㎡単価が高いですね。

次に、募集のある区画を広さごとの実際の使用料でみるとこのようになります。都心部3霊園にとどめます。

一般埋蔵施設 区画面積ごと使用料(2020年度参考)

霊園名区画面積使用料(貸付時のみ)管理料(年1回)
青山霊園(AO01組)3.05 ~ 3.55㎡8,658,950 ~ 10,078,4502,800円
青山霊園(AO02組)1.60 ~ 1.85㎡4,542,400 ~ 5,252,150円1,400円
谷中霊園(YA01組)3.10 ~ 3.50㎡5,611,000 ~ 6,335,000円2,800円
谷中霊園(YA01組)1.55 ~ 2.00㎡2,805,500 ~ 3,620,000円1,400円
染井霊園(SO01組)1.60 ~ 2.00㎡2,721,600 ~ 3,402,000円1,400円

都心部ではもっとも小さな区画が谷中霊園の1.55㎡、大きな区画が青山霊園の3.55㎡でした。ちなみに、畳一畳分が1.62㎡ですので、およそのサイズ感が分かるでしょうか。

ブランド墓の由縁は価格にもあらわれています。都内一律の管理料に比べてみると使用料(初期貸付費用)の高さが際立ちます。

青山霊園の最低価格は4,542,400円となりますが、組ごとの抽選でどこが当たるかわからないため、各組ごとの価格帯の予算上限(AO02組の場合 5,252,150円)を準備する必要があるということですね。よって、青山霊園の3.05㎡以上の区画(AO01組)を希望する場合は、1,000万円越えの予算が必要です。

今年度は、より広い区画も出ているため、青山霊園の最高使用料は11,356,000円となっています。

一方の郊外型霊園では、さらに広い区画があるため申込区分もより細分化されています。「㎡単価×広さ」によっては郊外型も高額になるケースもあります。詳しくは「申し込みのしおり」(6月15日より配布)を参照ください。

青山霊園の人気・抽選倍率

もっとも高い青山霊園の使用料をふまえて、実際にどのくらい人気なのでしょうか。

上記にあげた都心部3霊園の一般埋蔵施設で、昨年度の抽選倍率をみてみましょう。

都立霊園公募受付状況(2020年度参考)

霊園名区画面積募集数受付数倍率2021年度募集数
青山霊園(AO01組)3.05 ~ 3.55㎡2330013.056
青山霊園(AO02組)1.60 ~ 1.85㎡3140112.9↑合計
谷中霊園(YA01組)3.10 ~ 3.50㎡8668.367
谷中霊園(YA01組)1.55 ~ 2.00㎡594858.2↑合計
染井霊園(SO01組)1.60 ~ 2.00㎡362867.944

青山霊園の倍率はどちらも約13倍。比較してももっとも人気が高いことが分かりますね。募集数が少ない狭き門に、約700名が申し込んでいるという実数にも驚きです。

抽選時には補欠が当選と同数だけ発表されています。昨年度の補欠の繰上げは、青山霊園で9名に対してありました。当選してもキャンセルされる方が一定数いるということですね。

今年度も、募集数自体はさほど変わりませんので、ほぼ同様の倍率となるのではないでしょうか。

令和3年度の公募倍率が出たので、追記しました。(2021年9月6日)

霊園名区画面積募集数受付数倍率(昨年比)
青山霊園(AO01組)3.05 ~ 4.00㎡3230010.5 ⤵︎
青山霊園(AO02組)1.55 ~ 2.00㎡2440117.1 ⤴︎
谷中霊園(YA01組)3.10 ~ 3.95㎡18844.7 ⤵︎
谷中霊園(YA01組)1.60 ~ 1.70㎡494318.8 ⤴︎
染井霊園(SO01組)1.50 ~ 1.80㎡443036.9 ⤵︎

※倍率は受付数÷募集数で算出し、小数点第2位を四捨五入しています。

ちなみに、青山霊園には立体埋葬施設も5区画あるのですが、こちらの募集は近年されていないようです。

青山霊園に申し込める人

幸運にも当選となると、該当指定区画の使用許可を得ることになりますが、そこには更地があるのみです。

晴れて墓石を建てる必要がありますから、やはり相当の予算をお持ちの方でないと、申し込みすらできないことになります。使用料が50万円を超える場合、金利なしで最大4 回(年)までの分割納入ができるそうですが、払える見込みがある人に限られますよね。要するに、

青山霊園に申し込める人の条件は、お金持ちです。(私見)

ただし、予算面をクリアしても誰でも申し込めるという訳ではありません。

申し込みできる人のおもな条件は下記の通りです。上記にあげた青山、谷中、染井霊園の一般埋蔵施設についての要件となり、施設により条件は異なります。

ご遺骨をお持ちでない方は申込みできません。

埋蔵したい遺骨(申込遺骨)があることが大前提です。いずれ自身が入るお墓となる場合も、預かる遺骨がなければ、申し込みができません。

状態としては、故人の遺骨を「自宅に安置している」「都立霊園の一時収蔵施設に預けている」「ほかの墓地・納骨堂に預けている」場合です。証明書類として、火葬許可証や埋蔵(葬)証明書が必要で、「分骨」は受け付けられません。

ほかの墓所からの改葬遺骨が認められている点は、墓じまい・改葬を考えている方でも該当になり得るということです。逆に、多磨、小平の一般埋蔵施設、小平、八王子の芝生埋蔵施設では、改葬遺骨は認められていません。

申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。かつ申込遺骨の祭祀の主宰者であること。
申込遺骨から見て、親族(6 親等内の血族、配偶者、3 親等内の姻族)であること。

申込者が都内に5年以上居住していることが条件です。これは、本籍記載の住民票(原本)の提出で証明します。

そして、前提である申込遺骨との関係を問われます。

「祭祀の主宰者」とは、

  • 葬儀の喪主を務めた方
  • 法事の施主を務めた方
  • 死亡届出人となった方

のいずれかに該当し、「ご遺骨を守っていく立場にある方」とされています。葬儀一式の領収書や会葬礼状、葬儀執行証明書、法事の際の寺院等の証明書、死亡届出人となっている戸籍謄本、火葬許可証などを提出して証明とします。

また、上記条件を満たした申込者が申し込み遺骨に対して親族(6 親等内の血族、配偶者、3 親等内の姻族)である必要があり、続柄がわかる戸籍謄本を提出せねばなりません。

このように申込者の条件は厳しく、該当の申込者がたとえ高齢であっても、代理申し込みは認められない点も留意しておきましょう。

将来、お墓を引き継ぐ者がいる

青山霊園に限らず一般埋蔵施設といわれる区画貸与型のお墓では、将来的に引き継ぐ人がいることも重要です。

当面の墓守は申込者になる想定でも、いずれは亡くなるのですから、申し込み時点でも墓守を継ぐ人の存在を明確にしておく必要がありますよね。

抽選をくぐり抜ける前に、こうした機会にお墓の継承問題を考え、話し合ったりしておくことも大切ですね。

もし後継者が心配な場合には、都立霊園のなかでも、共同埋蔵施設や合葬埋蔵施設、長期収蔵施設などほかの選択肢があるので、改めて検討しなおしてもよいかもしれません。

まとめ

おもに青山霊園の価格面と、人気の指標となる抽選倍率、申込条件などをまとめてみました。

特に一等地にあるからなのか、継承前提のお墓の需要・人気はまだまだあり、数年前に遡ってもみましたが状況はあまり変わっていないことがわかりました。

そもそも要件を満たす人が少ないであろう上に、都立霊園の中では入手難度がもっとも高い霊園という事実が、ブランド墓地と呼ばれる由縁なのでしょう。

一方で無縁となっている墓も多いといいます。青山霊園再生計画も平成時代に一度あったようですが、どうも立ち消えてしまっているようす。

都会にあって緑豊かな青山霊園の界隈は、わたしもとても好きな地域なので、永続的に素敵な霊園であり続けてほしいものです。また次回は、青山霊園内を散策して、墓地自体の魅力も探ってみたいと思います。

よかったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
こんな記事
閉じる