7月前半に東京オリンピックが無観客になるとは、、、と嘆いていたら、あれよあれよと状況悪化。東京の緊急事態宣言は8月末まで延長となってしまいました(その他の地域もそれぞれに…)。とはいえ、オリンピックを自宅観戦で楽しみ、選手の皆さんの勇姿に感動し、元気をもらっています。
本格的なお盆シーズンを前に、お墓参りやご先祖供養の話題もよく目にしました。
おはかんり注目のニュース(2021年7月後半)
お墓に入れない…日本で最期を迎える外国人たち(7/21 NHK【クローズアップ現代+】)
ニュースではないですが、NHKのドキュメンタリー番組「クローズアップ現代+」から。
お墓に入れない・・・日本で最期を迎える外国人たち|NHKオンライン
イスラム教徒の土葬墓地問題のニュースはこれまでもピックアップしてきました。NHK取材班がその現場を追うとともに、その他にも日本に住む外国人の抱える課題がまだあることを浮き彫りに。お墓にスポットを当てた社会課題の検証は、なかなかないことで貴重でした。
文化の多様性をうたう社会にあって、お墓の周辺では言語・情報の壁、埋葬方法の違い、偏見などにより停滞していることに忸怩たる思いになります。番組スタッフによる取材ノートを読むとより深まると思います。
ネットニュース・雑誌記事より
「パートナーと同じお墓」に入りたい? 入りたくない?…リアルな声を紹介(7/18【TOKYO FM+】)
TOKYO FMの番組『Blue Ocean』で、メッセージテーマ「パートナーと同じお墓に入りたい? 入りたくない?」の回に寄せられたリアルなご意見がまとめられている記事です。

「おはかんり」でも同番組を聴いてのレポートをしていましたよ。リスナーの信頼ある番組だからこをリアルな声が引き出せていたような気がしました。ラジオから、お墓について考えるのもあり!

コロナ「完結葬」は究極の「手間いらず永代供養」(7/19【アサ芸ビズ】)
「週刊アサヒ芸能」7月22日号から、直葬の進化系「完結葬」の紹介記事です。

「完結葬仏教普及会」では、僧侶による読経(法話)あり、戒名(法名)を授け、七回忌までの法要、納骨まで含めて12万円という破格で、合祀墓に遺骨を入れることもできるとのこと。さまざまな選択肢の一つとして、すでにサービス運用されています。
二代目・桂八十八襲名の桂宗助が米朝さん墓参り(7/20【スポニチ】)
最新のニュースで見れる、有名人のお墓シリーズ(?)。

こうして師匠や恩師のお墓参りをマスコミに公開するという文化がある界隈では、立派なお墓が継承されるでしょうし、ファンの方々にとってもありがたいことでしょう。
「カプセルの中で自分の体を30日かけて腐らせ堆肥に」(7/29【PRESIDENT Online】)
6月後半に注目ピックアップしていた「コンポスト葬」の続報的な記事です。

予約殺到の背景には、新型コロナウイルスによる「死」への意識の高まり、脱二酸化炭素排出、地球環境への配慮などがあるだろうとの分析。米国で州議会への働きかけで合法化されている一方、日本での可能性にも迫っています。
映像ニュース
地元は歓喜 北海道と北東北の”縄文遺跡” 世界文化遺産に…(7/28【北海道ニュースHUB】)
世界文化遺産登録された、縄文遺跡群には、墓跡もたくさん含まれている件。
こうした遺跡から、何千年を経てもその時代の暮らしが分かることが全世界的に見ても希少だとすると、埋葬文化の大切さが分かります。
企業広報・プレスリリース
「お墓のエピソード」募集を月次定例化(7/22 株式会社六月書房neo)
お墓検索サービス「霊園ガイド」のサイト開設1周年を記念した「お墓のエピソード」募集キャンペーンを今年いっぱい延長するというもの。自身のお墓にまつわるエピソードをブログやSNSに書いて応募するとサイトに掲載&毎月ギフト券プレゼントあり。

実はわたしが書いて応募したエピソードもすでに掲載済みです。
『お墓参り代行アプリケーション』リリース間近(7/23 アトリエ麴塵-kikujin-)
お墓参り代行の希望者と、お墓の掃除やお参りができる人をマッチングするアプリがリリース間近とのこと。
現在は『ほたる参り』HPで、お墓参りの代行をお仕事として引き受けられるパートナーの登録を受付中だそうです。お墓参りへの想いを「ほたる」に擬えているのですね。
まとめ
今月は、時事ネタに切り込むNHK「クローズアップ現代+」で、日本における外国人のお墓問題を扱ったことがハイライトでした。しかも東京オリンピックの開幕直前というタイミングで、多文化共生の話題はなかなかのインパクトを伴ったのではないでしょうか。
SNS時代、番組放送中からリアルタイムで視聴者の反応を見ることで、さまざまな意見があることも分かりましたし、そもそもそんな問題があることさえ知らない人も多いようでした。テレビの影響力は大きいので、NHKさんには継続して取材し、発信していって欲しいです。
さて、依然としてコロナ禍の自粛や制限がかかるなか、お盆のお墓参りなどの心配はありつつも、いまは辛抱してくれぐれも注意して過ごしていきましょう。