【2022年9月】お墓のニュース記事ピックアップ

9月8日、英国女王エリザベス二世が亡くなりました。19日にはロンドンのウェストミンスター寺院で国葬が執り行われ、そしてそのまま、ウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂の一角に埋葬されたといいます。
個人的には、もうお墓に!とそのスピード感に驚きつつも、誰もが訪ねられる教会内のお墓の写真が印象的でした(エリザベス女王の眠る墓、王室が写真公開|CNN)。
季節の変わり目に、時代の移ろいを感じた9月の振り返りです。

こんな記事

おはかんり注目の記事(2022年9月)

遺骨ダイヤ、空中散骨…もうお墓はいらない?専門家に聞く<最新お墓事情>”もしもの時”を家族に伝えていない人が8割超!(9/3【テレ東プラス】)

「お墓の継承問題」に着目して、お墓にまつわる独自アンケートとともに、墓じまいや遺骨の保管方法、葬儀、専門家へのQ&Aまで、コンパクトにまとまった特集です。

お墓参りの頻度が「年に数回」と答えた人が46.2%と高めの印象だけど、だからこそお墓参りを習慣にする人はより、お墓の継承や自身のお墓について、これから課題になり得るのでしょう。

肌感としてリアルに近い印象を受けましたし、テレ東さんにはこれからも定期的に追いかけてほしいな、と思いました。

ネットニュース・雑誌記事より

フルポン村上の俳句修行 俳人の坊城俊樹さんと、墓地で10句(9/3【好書好日】)

青山墓地で吟行をするという珍しく、とても興味深い企画でした。

お墓で、即興で、ここまで創造を広げられるのかと感心させらつつ、墓地という特殊な場所の底知れない力のようなものも感じ、青山霊園にまた訪れたくもなりました。

インターネット都政モニターアンケート|東京都 (9/6【東京都 政策企画局】)

毎月発表される都政アンケートには、お墓に関するテーマが定期的に登場します。都民の代表的ご意見がみっちり載っていて、都政利用だけでなく、個人にもおおいに参考になりそうです。

都立公園と都立霊園が同じ管轄のため一緒に行われていますが、現在の印象としてはまったくの別モノ。もっと一体的に捉えて運用されてもいいように思いますね。改めて取り上げたい話題です。

京都市の合葬施設・納骨堂満杯近づき延命策、粉骨で受け入れ(9/8【朝日新聞デジタル】)

市営の納骨堂があと2年で満杯になりそうなので、粉骨で受け入れを開始して、価格差をつけたら多くが粉骨を選択したのだそう。

動向が顕著で今後が気になるし、示唆に富んでいて、各自治体にとっても参考になりそうなニュースなのです。

一緒の墓に入ろう 集落全員で「墓じまい」 京都・南丹市(9/17【産経WEST】)

檀家さん全員の賛同をとりつけた住職の偉業を紹介するとともに、近年の動向がよくまとまっています。

お寺への日ごろからの信頼、地域性もあるのでしょうか。建てられた合祀墓も立派で、じわりと感動してしまいました。

墓石を花や植物で…近年注目の「ガーデニング葬」 専用霊園設ける寺、変わる供養のスタイル(9/21【福井新聞オンライン】)

こちらも想いがこもった、新しいかたちの霊園をもうけたお寺の紹介から、お墓のスタイルの多様化を伝えてます。

こうした新しいお墓の話題は、全国各地から続々届きます。なにをどのように選ぶのか、知っておくことはとても大切だと思います。

お彼岸に知っておきたい「お墓」の相続~お墓は相続財産とは「別ルート」で引き継がれる!(9/24【Yahooニュース】)

お墓の相続について、法的視点でハウツーがわかりやすく紹介されています。お墓は相続財産ではない、だから大変という側面もありますよね。ただ、のこす側としては、遺言という形で承継させる人を指定できるんですね。もちろん事前に話し合ってほしいところ。

愛した 書いた 祈った」刻む 瀬戸内寂聴さん遺族、二戸・天台寺に納骨(9/28【デーリー東北デジタル】)

昨年11月に亡くなられた瀬戸内寂聴さんのお墓のひとつが、ご自身が務め、整備にも関わられた天台寺の霊園に眠られたとのこと。

「愛した 書いた 祈った」と刻まれてた墓碑を見て、お墓の価値をあらためて感じ、考えさせられました。

動画ニュース

海洋散骨という選択 葬送の多様化 その背景とは(9/22【OBSニュース】)

大分の海洋散骨事情が丁寧に取材され、実際にその様子を見ることができるニュースです。

散骨を検討している人が事前に立ち会って見ることができるのはすごく良い取り組み。後半の素敵なご夫婦もそうだけど、自身が納得感を持てることがとても大切ですね。

企業広報・プレスリリース

「樹木葬」「海洋散骨」「宇宙葬」「遺骨ジュエリー」に特化した資料請求サービス『自然葬なび』がサービスの提供開始(9/1 株式会社バトンコネクト)

近年の流れを受けて、「自然葬」と言われるものに特化した資料請求サービス『自然葬なび』がスタート。

いわゆる一般墓や納骨堂以外の、まだ知られていないお墓や葬送の選択肢を提示してくれるものになるでしょうか。

【イベントレポート】「鎌倉新書終活アワード」を初開催(9/6 株式会社鎌倉新書)

鎌倉新書さんがいよいよ「終活」括りのアワード事業を展開。多くの提携企業さんの事業を表彰する試みです。

レポートを拝見した第一印象は、終活業界男性ばかり…? という写真ラインアップ。すみません、それぞれの事業内容に注目すべきですね。ますます成長市場にある「終活」業界。お墓も含むものとして、業界牽引役するアワードとなるでしょうか。

「改葬・お墓のお引越し」に関する意識調査の結果を発表(9/13 株式会社ニチリョク)

ニチリョクさんは「改葬・お墓のお引越し」の認知者を対象に、40-50代を「送り出す世代」、60-70代を「親世代」と定義して、意識調査を実施。

1000人を対象に、お墓や改葬に特化した16問を聞いて、独自に近年の意識の変化を紐解いているので要チェックです。

秋彼岸に、お墓・霊園探しの「ライフドット(Life.)」がお墓の費用・購入体験の実態調査(2022年)を発表(9/13 エイチーム)

お彼岸シーズンには、お墓関連の調査が続く傾向がありますね。こちらは毎年、実際にお墓選びを検討した方から、お墓選びの基準や金額面などを、細かく集めた調査の結果です。

お墓購入前と後での意識のギャップは、業界全体の課題ですかね。個人的に、タイトル画像にある「自墓分析」って発想に共感しました。広めていきたいですね。

これからお墓を購入しようと考えている方の‟お墓の形態”と”お墓の使用期限”についてのアンケート調査(9/19 全石協)

こちらは全国のお墓を持っている、購入検討している、40歳以上の男女830名を対象にしたアンケート調査より。

「お墓での供養の“これまで”と“これから”が顕著に表れた結果」と分析する石材業界が、どう太刀打ちするのかに注目します。

お墓とお仏壇のハイブリッド、2人分のご遺骨が収容できるコンパクトな自宅供養墓が誕生(9/21 株式会社サン・ライフホールディング)

デザイン面や火葬骨の六価クロムに配慮するなど、洗練された印象の自宅供養墓です。

自宅墓も種類が豊富にどんどん増えていると思います。改めてまとめてみたいな、と。

まとめ

お彼岸ウィーク前半は台風で天気が大荒れの日本列島でした。とはいえこの季節、全国各地からお墓参りの映像や写真付きニュース、プレスリリースまでもが増えるのが、密かな楽しみになっています。

ウィズコロナとなって人の動きも戻りつつあるなか、それでも変わらぬお彼岸の風景を見せるのか、変化する地域の様子を報じるのか、これからを見据える動きを見いだすのか、発信側の気の配り方にも、目がいくようになりました。

もちろん、受け手側でも考えることは多くあり、お墓の話題が尽きないという意味では、両彼岸はなくてはならないよい機会ともなりますね。

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