日本全国ウィズコロナで過ごした夏休み。終わってみると早いものですが、今年は帰省された方も多いのでしょうか。
8月は終戦の日やお盆が重なるためニュースでもお墓関連が話題にのぼることも多く、日本には供養を大事する文化が継承されているのだと感じることができました。
おはかんり注目の記事(2022年8月)
終戦から77年 墓碑が語る戦争(8/15【NHK解説委員室】)
NHK「時事公論」より。とても勉強になり、分かりやすい内容で、問題提起をしています。瀬戸内の海を望む墓碑の姿、ぜひ見て欲しい。お墓や慰霊碑の意味をいま一度考えるきっかけに。
日本は歴史をどこまで背負うのか、背負わないのか、政教分離とは都合のいいものだと思わずにいられないのでした。
ネットニュース・雑誌記事より
墓掃除代行 盆控え盛況 今後も需要拡大か(8/10【日本海新聞】)
お盆前に増えるお墓参り・墓掃除代行の話題から。鳥取市シルバー人材センターのこの男性は「今年の盆は約50カ所の墓を担当する。」ともはや代行のプロであることに驚き。無理なさらないで、と祈りつつ、需給のマッチができていますね。
海洋散骨など新しい「弔いの形」 カズレーザーは「(遺灰加工し)人工ダイヤにしてほしい」(8/12【J CASTテレビウォッチ】)
季節柄、朝の情報番組でもお墓お弔い特集をやっていたようです。遺骨ダイヤモンドが知られるきっかけになっていそう。

著名人のお墓観情報、こうしてだんだんストックされていきます。
連載[供養のいま]<上>改葬 増える「墓じまい」、家族の負担減に配慮(8/12【新潟日報デジタルプラス】)
新潟県内事情とともに、改葬・墓じまいの解説などもまとまっていて、導入記事として分かりやすいのがさすが。
“一般墓を「一軒家」とすると、マンションのように個別に分かれたスペースのある墓に納骨するのが「個別納骨墓」だ”と。
お盆に話し合いたい「遠方のお墓」引っ越しの現実(8/13【東洋経済オンライン】)
実家じまいの経験を持つ松本明子さんを聞き手に「墓じまい・改葬」をテーマに対談形式をとった、読みやすい記事です。改葬の段取りの多さやややこしさに、松本明子さんの正直な感想は「うーん、結構大変そうですね(苦笑)」

専門家の方の「ストーリーを作っておくことが大事」というノウハウ伝授が好感持てました。
小田原市が合葬墓地、23年4月から運用 〝無縁〟を回避 |(8/16【カナロコ by 神奈川新聞】)
小田原市がアンケートや実状に基づいて計画されたという合葬式墓地の件。

「約4割の墓所有者が将来的な合葬式への改葬を希望」と、数字も示しての計画なので、説得力もあって分かりやすいですね。地元民でなくても参考になります。
都会で需要増も 納骨堂は「迷惑施設」なのか(8/16【産経ニュース】)
周辺住民にとって、納骨堂がどのような位置づけと捉えられるのか、訴訟の行方が気になる件から。5年をかけて原告らに訴えの利益があると認める高裁判決が出たとのことですが、建設許可の取り消しまでにはまだ至っていません。
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遺骨を納めるお墓はなくてはならないのだけど、どこにどんな形で設けるべきなのか、多死社会日本の課題を提示しています。
大阪市では亡くなった人の約10%が無縁遺骨として公営の納骨堂に納られているという情報に驚かされました。
【漫画家・弘兼憲史が教える】死んだら“お墓もいらない”と断言するワケ(8/20【ダイヤモンド・オンライン】)
弘兼憲史さんの著書『死ぬまで上機嫌。』から一部抜抜粋の連載記事より、お墓の話題に関するもの。


ご自身の意思をはっきりと表明されている弘兼さん。自由奔放なお墓やネット墓についても触れられていて、どんな人にも考えるきっかけになりそうです。
「お墓も多様性受け入れ」小田原の異色僧侶、樹木葬で再興(8/22【カナロコ by 神奈川新聞】)
また新しいネーミングのお墓「フレグランス葬」は小田原のお寺より、住職の改革の記録となっていて興味深いです。

お寺の経営もたいへんというけれど、変える勇気やコラボのセンスを実践されている方を見ると、未来は明るく感じられます。
終活 家族が元気なうちに相続など大事な話を さんコメ!(8/23【山陰中央新報デジタル】)
読者の投稿がたくさん掲載されているのはウェブ記事ならでは。終活といえば、お墓の話題も多数あがってきます。
子世代からだけではなく、終活真っ最中世代の投稿もあり、多彩な視点が面白いのです。

企業広報・プレスリリース
自宅墓「縁添墓 -よりそいぼ-」が誕生。(8/8 株式会社神戸珠数店)
墓じまいした墓石を再利用したプロダクトの新提案。室内墓の自宅墓「縁添墓(よりそいぼ)」と「縁添珠(よりそいじゅ)」、縁添墓専用ブレスレット、遺骨カプセルなどをセットにして、付加価値も重視。

「お墓のサブスク:まごころ納骨」サービス開始について(8/10 CLASSIX株式会社)
本格寺院への納骨とオンライン月例LIVE法要サービスを、月額1,320円から提供するサブスクモデルが登場。ペット向けも展開し、年内に提携300寺院を目指すとのことで、永代供養・サブスク墓の一大プラットフォームとなるか?

お墓の跡継ぎ問題解消の一助に いつでも会いに行ける海での散骨海洋散骨4,000件突破
(8/29 ハウスボートクラブ)
以前体験クルーズに参加したハウスボートクラブさんの海洋散骨が、2007年の創業以来の4,000件突破とのこと。年間では今期約750件とのことなので、増加傾向が顕著なことがわかります。


まとめ
最後に、Twitterからご紹介したいのがこちら。
「このスレッドしか勝たん!」ので、見てほしいです。中身の濃ゆい特集動画ニュースをスレッドでまとめる心意気が、熱いんです。
動画はこちら→「墓じまい」「タクシー会社の墓参り代行」「リモート墓参り」お盆に家族と考えよう…お墓と供養の話 長野(6:22)by 信越放送
というわけで、8月はやはりお墓の話題が増えていて、セレクトしても多くなってしまいました。動画ニュースは多すぎて割愛しましたが、各地から届く変わらないお盆のお墓参りの風景に見えて、少しずつ変化も伝えられ、また発見もできるのだと、あらためて感じました。