【2022年7月】お墓のニュース記事ピックアップ

思いもよらぬ事件が勃発したのが7月某日。まさか日本で。一方で世界は相変わらず不穏な動きばかりですね。こんなときこそ、ご先祖様に想いを馳せて、供養して、命あることに感謝したいものです。
さて、忙しくてもやっぱり溜まってくるお墓周りのニュースや記事を、7月分で振り返ってみましょう。

こんな記事

おはかんり注目の記事(2022年7月)

DX時代のお墓と供養(7/22【日経産業新聞】)

DX時代のお墓について「WEB上ならいつでもどこでも誰でもお参りできる」のだから、供養の場所にしようという動きが、あるのかないのか?

デジタル遺産をどうしていくのか、問題視されてきているなか、積極的にのこしてお墓にしよう!という考え方に、とても共感しました。「死の直前まで充実させ、死後もネット上で永代公開できるお墓が欲しい。」となんともポジティブに。

きちんと残せるのならもっと活用しようという人も出てくるだろうし、個人カスタマイズできる仕組や持続可能性があれば、きっと支持されるに違いないと思います。ぜひ事業化を。

ネットニュース・雑誌記事より

高齢おひとりさま740万人に急増、「予備軍」も700万人!“ひとり死”が当たり前の社会(7/8【週刊ダイヤモンド】)

『週刊ダイヤモンド』合併特大号の第一特集「ひとり終活大全」より高齢のおひとりさま向け記事です。未婚、離婚、死別…、誰もがおひとりさま予備軍であり、考えておくべき問題の中にはお墓のことも。

ということで、本誌を読んでみたところ、おひとりさまに適したお墓として「散骨」「合祀墓」が○、「樹木葬」「納骨堂」が△、「一般墓」は✕との記載。また大学への「献体」を希望する人が増えている、というのは少々驚きでした。

社説/お墓参りの夏  「いのちの絆」を確かめる(7/15【中外日報】)

お盆を前に、お墓のあり方、家族の、個人のあり方を考えさせられる示唆に富んだ社説です。

「お墓を介した家族共同体の再生について、寺院から積極的に働き掛ける機会がもっとあってもいい。」に賛同。

家族がいてもいなくても(742)生きていることの不思議(7/15【産経新聞】)

ノンフィクション作家・久田恵さんの短いエッセイに「自然葬の散骨式」の様子を見つけました。自然葬といえば海洋散骨が思い浮かびがちですが、こちらは里山への散骨で、珍しいのではないでしょうか。

久田さんが入居してるのは栃木県の参加型サービス付き高齢者向け住宅だそうです。

自宅で気軽にお墓参り 新しい供養提案 自宅墓ネット(7/21【中外日報】)

仏壇型や卓上型の自宅墓には遺骨の一部を納め、あとはお寺の永代供養墓に納骨してご供養する。その永代供養墓の様子はユーチューブチャンネルで24時間配信され、いつでもオンライン参拝が可能という、現代的な自宅墓の紹介でした。

お墓の“かたち”は案外変わってきた(7/22【読売新聞オンライン】会員限定)

読売新聞のコラム「ちょっと前はどうだっけ?」はお盆をまえにお墓の変遷がテーマで、会員限定記事ながら無料部分だけでもかなりの読み応えです。当時の新聞記事の引用は、新聞社ならではですね。

ジャニー喜多川さんのお墓参りガイド【高野山奥の院|場所&正しい参拝ルート】(7/30【サイゾーウーマン】)

日本有数のパワースポットで数々の有名なお墓もある高野山の様子がよく分かるガイド記事です。

ジャニー喜多川さんのほかにも個性的なお墓が紹介されていますし、いつか訪ねてみたいそのときのための参考にも。

動画ニュース

珠洲市の寺で墓石倒れる被害 人口減少続く地域特有の課題も(7/19【NHK NEWS WEB】)

災害のたびに倒壊してしまうお墓はニュースにはなるけれど、同時に浮き彫りになる課題に触れられていたので。

お寺側も、檀家側も、きっかけがないとなかなか動きがとれない……疎遠になったお墓の実情が伝わります。

日本三大霊場の1つ 恐山で「夏の大祭」始まる(7/20【NHK NEWS WEB】)

NHK「ドキュメント72時間」で見てから気になっている恐山。お墓ではないけれど、供養のための特別な地域文化がのこる場所だとわかります。

企業広報・プレスリリース

自宅にいながらスマホ+VRゴーグルでバーチャルお墓参り体験。(7/11 全優石)

2年前から展開してるというVRお墓参り。全優石加盟の地域に根ざした墓石のプロが代行することを強みとしています。

付加価値として提供されるVRゴーグルによる映像体験がどんなものなのか「ぜひ体験してみたい」という、そんな環境のお墓がある人に限定されてしまう気も。

影絵の巨匠「藤城清治」氏とのコラボによる藝術(アート)樹林葬「妖精の森」〜オープン(7/12 株式会社いずみ浄苑)

「アート樹木葬」という新たなジャンルが出現したようです。

藤城清治さんの素敵な影絵がステンドグラスになって、一見お墓のコンセプトとは思えないですね。見学会など開催中。

【ハカシル】有料サービス開始。1ヶ月で200寺院と提携。〜(7/15 株式会社サルソニード)

また新たなお墓の検索・紹介サイトが登場しています。有料とは、寺院側で成約時の成果報酬制のみ、で基本ユーザーは無料なのでお間違いなく。

さっそく、こちらの記事に追記いたしました。

「第28回全優石想いを込めたお墓デザインコンテスト」の結果発表(7/18 全優石)

故人の個性や、ご遺族の想いが形になって、そして墓石屋さんの腕の見せ所でもある、お墓デザインコンテストの結果発表です。大賞作品の可愛らしいこと。細部にまでこだわった、素敵な作品(お墓)ですね。

その他入賞作もじっくり鑑賞したい力作ばかりです。墓石からもお墓の奥深さや、意外な新しさを知ることができますね。

まとめ

お墓にもアート思考がやってきたり、新聞が本気出してきたり、お墓をテーマにしたさまざまな思考が感じられ、バラエティに富んだ情報が集まった7月でした。

また、ここで触れておきたいプチニュースが2つ。

サービス終了して気になっていた「やさしいお葬式」と関連サービスが、DMMからライフ・エンディング・テクノロジー社へ継承されることが発表されました。おそらく、お墓関係の事業も継承していくいのでしょうから注目です。

2つめは、以前に当方でもピックアップしたネット霊園「風の霊」もサービス停止して、システムまるごと譲渡先を探しているといいます。


メタバース墓の可能性はあると思うものの、さすがに1年も持たないとは……残念ですね。

拾う神あれば捨てる神あり? お墓周りの事業も意外と出入りがあるのだなぁ、と立て続けにに感じた出来事でした。

お墓のニュースウォッチングは、広い世界に触れるための一つの視点として、案外楽しいもので継続していますが、オリジナル記事の方が疎かになりがちです…。

こんな規模でも継続は難しいと実感してしまいますね。暑さに負けず、情報収集も記事執筆もがんばります。

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