【2022年3月】お墓のニュース記事ピックアップ

今月から新年度のはじまり。じつは「おはかんり」もオープンしてちょうど1年となりましたので、気持ちも新たにしております。心が痛むニュースも多い世界ではありますが、春彼岸の時期は各地域から届くお墓参りの映像や写真にほっこりもできました。

こんな記事

おはかんり注目の記事(2022年3月)

「父との日々を取り戻したい」娘が決意し遺骨をダイヤモンドに…新たな“埋葬の形”への想い(3/14【ORICONニュース】)

Twitterでバズった投稿の後追い記事なのですが、これでお墓に入らない選択肢である「ダイヤモンド葬」がさらに広く拡散されていくケース。こうした現象に、弔いの多様化を受け入れられる土壌があるのだと可能性を感じました。

もとツイートはこちら。

ごくプライベートなことでも、純粋な気持ちで発信されたからこそバズってたのでしょう。これぞ真の口コミでしょうか。ダイヤモンドになったお父様思い出やエピソードとともに、さらに広がるといいなと思います。

ネットニュース・雑誌記事より

牽牛子塚古墳 整備完了(3/3【読売新聞オンライン】)

奈良県より、7世紀後半(飛鳥時代)の大型八角墳が完全復元されたとのニュース。総工費5億円というのもさすが。

古墳は、日本のお墓文化を語る最たるものかもしれず、そこに力を入れて整備されているの、なんだか嬉しくなるニュースです。ライトアップもされるのだとか。

お寺が提唱、気軽な「自宅墓」 手続きは住職有志にお任せ(3/3【中日新聞】)

僧侶たちが有志ではじめた遺骨の一部を収納するコンパクトな「自宅墓」は、手続きも含めての提案型です。お寺が提唱している安心感や永代供養費込みで14万円という費用面でも、注目です。「自宅墓ネット」にて取り扱い。

墓じまい、身寄りない人の合葬墓 最大3000柱整備へ 鹿児島市、23年度開設(3/14【南日本新聞】)

鹿児島市が計画してきた市営合葬墓が、実現される見通し。合葬墓の需要が高まっている背景から、十分な規模を確保するようです。

3000柱がどの程度の数なのか、近隣宮崎市の先行事例などもあり分かりやすい記事となっていました。数的データが具体的になると、行政の働きも伝わるし検討の目安にもなると思います。

福島・浪江に「先人の丘」完成 津波で流出した墓石や遺骨拾い埋葬(3/11【毎日新聞】)

東日本大震災から11年。福島県浪江町請戸地区であった「請戸共同墓地」の跡地に、復興と先祖供養のシンボルが建てられたというニュース。

直径約40メートル、高さ5メートルの丘には、この地にあった共同墓地の倒されてしまった墓石や遺骨も埋葬されているそう。町を上げて完成した丘は、復興と先祖供養のシンボルになるでしょう。

彼岸入りの福島県内 地震被害の寺でも墓参り「守ってくれてありがとう」(3/19【福島中央テレビ】)

たくさん届いた彼岸入りのニュースのなかから、写真が素敵だったこちらをピックアップ。3月16日に起きた大きな地震により、福島・宮城ではふたたびお墓の倒壊など多くの被害があったようです。それでも、だからこそ、お彼岸を大事にされている姿が印象的です。

「春分の日」札幌で春を探してみた…墓参に訪れるも残雪大変・大通公園にはフキノトウ 春服姿もちらほら(3/21【北海道ニュースUHB】)

彼岸の中日のニュースからは、インパクト強めの映像を配信していた札幌からのピックアップ。こちらも、お彼岸を大切に思う日本人の姿が見られますね。雪のなかから頭をのぞかせるお墓もなんだか可愛らしいのです。

高騰する終活費 政府が抑制策(3/30【日本経済新聞】)

ところ変わって中国では、墓地の高騰が社会問題化しているようです。(会員限定記事)

墓地の価格は約10年で数倍から10倍に上昇し、今後も10%を超える上昇が続く可能性があり、墓地購入用ローンなど終活費用の負担が問題となっているようです。当局が対応しきれるのか、高齢化では先をいく日本からも注目したいところ。


コロナで活況「墓参り代行」 中国、追加料金で“大泣き”サービスも(3/31【西日本新聞】)

続いても中国から。

コロナ禍で墓参りも規制されるなか地方政府が墓参りの無料代行を用意してくれるケースもあるといいます。民間業者が「墓に話しかける」「墓前で号泣する」などの追加オプションでしのぎを削っているというのは、文化の違いが感じられて興味深いですね。

企業広報・プレスリリース

コロナ禍における「お墓参り」の現状についてアンケート調査(3/9 全石協)

コロナ禍だから、を理由にお墓参りに行かない(行けない)人が多いのは、もう2年以上も続いていてなんだか当たり前になってきてしまった感もありますね。

墓参りの習慣を守り、石のお墓文化を継承していくため、お墓参りの目的をあらためて考え直す必要性を感じます。

第13回 お墓の消費者全国実態調査(2022年)購入したお墓の種類は「樹木葬」が41.5%で3年連続シェア1位(3/15 株式会社鎌倉新書)

鎌倉新書さんによる毎年の、実際にお墓を購入された方へのアンケート調査結果が公表されています。

一番人気が「樹木葬」の傾向が続いていて、お墓のニーズの変化はより顕著になっているようです。価格が抑えられ、近場が求められる傾向など、コロナ禍の影響のほかにどんな要因があるのか、深堀りしてみたいテーマです。

まとめ

お墓のことをもっと知りたくて1年続けてきた情報収集ですが、じつに学びに富んでいたな、とあらためて感じています。お墓という切り口だけなのに、こんなにも多様な面があるとは正直思っていませんでした。

そうして得たものを、ひと月毎にまとめてお送りするスタイルなのですが、配信された当初はフリーで読めたものが、すこし経つと会員限定になったり、動画が消えてしまうものもよくあります。(もちろん有料の記事もあります)

ですから記事はフレッシュなうちに触れるのが一番面白いです。即時性がものを言ったり、ほかの時事ネタとリンクしたり。おはかんりTwitterではそうした最新の記事やニュース、ネタを見つけてシェアしていますので、よかったらぜひフォローしてみてください。

一方で、流用の流用や転載、真意不明の情報、謎のサービスなんかもあったりするので、玉石混交ではあるのですよね。それも含めてだんだん鼻が効くようになってきた気もするので、引き続き「おはかんり」視点で、お墓関連の役立つニュース、有益な記事、新商品やサービス、公的情報……etc. の収集を続けてまいります。

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