【2021年8月】お墓のニュース記事ピックアップ

コロナ禍で2度目のお盆を迎えた、日本の8月。無観客の東京オリンピック2020に高校野球、そしてパラリンピックがはじまって、行事だくさんでしたね。一方でコロナは変異株が猛威を振るい、日本全国で緊急事態が逼迫していくという、前代未聞の夏休みとなってしまいました。
そんな8月の前半はお休みしてしまったので、1ヶ月分まとめて、厳選してお墓関連ニュースをお届けします。

こんな記事

おはかんり注目のニュース(2021年8月)

連載「コロナ禍の弔いニューノーマル」(8/5〜26【日刊ゲンダイ】)

ちょうど8月に、全15回にわたり連載されていた記事です。まさに2021年ならではの視点で、コロナ禍に変化したこと、考えなくてはいけないこととして大切だし、読み応えがありました。

なかでも特にお墓に関連するところは以下。それぞれ取材を伴って説得力もあり、とても勉強になります。

<11>「自宅墓」は老人ホームへの持ち込み、樹木葬への改葬もできる

<12>誕生から20年余…都立霊園利用者の半数に迫る「自動搬送式納骨堂」

<13>「自然に返る」イメージで注目…“樹木葬“と“海洋散骨”の気になる相場と中身

<14>「女性専用墓」シングルも既婚も購入、生前は“墓友”らと交流を持つ

ネットニュース・雑誌記事より

コロナ禍でのお盆休みの予定、ご供養関連行事は微減……(8/3【@DIME】)

2021年夏・お盆休みならではを記録する記事としてピックアップ。お墓参りや供養習慣がコロナに左右されるなんて、今年限りで終わりますように。という願いも込めて。

死後に散骨された世界の偉人・有名人たちを徹底まとめ! (8/7【TOCANA】)

散骨された有名人が事実ベースでまとめられていて興味深いです。なかにはお墓が別にある人もいらっしゃいます。日本でブームと呼べるまでには規制の壁がありますが、海洋散骨のニーズは増えているようなので、参考になるかもしれません。

お墓は「相続財産」ではない!?~「お墓」の引継ぎルール(8/13【Yahoo!ニュース】)

行政書士さんによる、お墓の継承問題にまつわる民法解説。お墓などの祭祀財産が、「家」や「姓」と密接に結びついた特殊な性格を帯びていることを指摘します。そのときにあわてないために必要な知識であり、日本の課題でもあるでしょう。

「疎遠な親族から猛抗議」よかれと思った”墓じまい”が……(8/13【プレジデントオンライン】)

他人様の「墓じまい」のトラブル事例を具体的に伝える記事で、「最大の要因は親族間の連絡不足」と結論づけています。なんだか暗くなってしまう話ですが、お墓以前の問題に気づけるかもしれません。

墓参代行、自治体の返礼品に(8/16【日本経済新聞】)

ふるさと納税の返礼品に「墓参り代行」を取り入れてる自治体は、357もあるそうです。お盆の時期に、コロナ禍の影響もかぶせた日経新聞らしい記事です。寄付額もシステムもさまざまなようですが、認知がひろがり、利用されていればいいな、と思います。

「墓じまい」の手続きの流れを解説! 費用の目安から、避けたいトラブルの事例まで(8/20【サライ.jp】)

墓じまいのハウツー記事ですが、注目は「Q.墓じまいに補助金は出る?」という問い。社会問題ともなっている無縁墓や墓の継承問題ですから、たしかに行政の補助金があってもいいですよね。

回答は「行政・自治体が墓じまいを推進していないので、補助金は存在しません」です……。

信長「最愛の女性」菩提寺取り壊しへ 630年以上の歴史に幕(8/28【毎日新聞】)

お寺の維持管理の課題が浮き彫りになった記事、非常に反響があったように見受けられました。歴史好き、戦国好きにはきっとおなじみの史実も、お墓やゆかりの寺があることによって今と繋がる感覚があると思います。

愛知県江南市の久昌寺は取り壊されても市の文化財となっている「織田信長公室」吉乃の墓など生駒家石造群はのこるということです。

映像ニュース

「墓参り2人以上で」僧侶がつぶやいたワケ(8/11【日テレNEWS24】)

こちら、Twitterからバズって記事化され(「墓参りは2人以上で」僧侶のツイート話題)、さらに地上波のニュースにまでとりあげられたもの。

もとツイートはこちら。

猛暑、異常気象がつづく日本の夏に、必要な情報・大事な視点が話題になり、ニュース番組に取り上げられるまでになったこと、カレー坊主さんの功績、さすがでした。

コロナ禍でお盆も様変わり“サブスク”墓に依頼急増(8/12【テレ朝news】)

視聴者の意識が比較的高くなるお盆の時期、さらにコロナ禍もあって、お墓参りにとどまらない継承・管理の問題も、注目されるように。お墓のあり方として、サブスク式のお墓「のうこつぼ」の様子を見ることができます。

サブスク墓、のうこつぼについてはこちらでもご紹介しています。

企業広報・プレスリリース

「ネット霊園 風の霊」を2021年11月にリリース(8/2 テクニカルブレイン株式会社)

近年の墓問題を背景に「誰でも、どこからでも、いつでも供養の出来る3Dネット霊園」として、11月にリリースされるクラウドサービス「ネット霊園 風の霊」とは?  ITの力で未来を豊かにするテクニカルブレインの描く仮想空間の霊園に興味津々です。

【お墓に関する意識調査】約半数は「自分が入るお墓が決まっていない」結果に。(8/10 一般社団法人 終活協議会)

こちらの意識調査から読み解き記事を書きました。終活ガイド取得者さんへの調査だから意識が高め、設問の答えが限定的ではありますが、気づきやきっかけはあるのではないでしょうか。

お盆を前に大ヒット漫画をアニメ化した動画を公開(8/11 日蓮宗 宗門史跡 妙法寺)

なぜお盆に先祖供養するのか、子どもに教えるための「おぼんのおはなし」という絵本が、アニメ化されたとのこと。子どもだけでなく親世代も知っておきたいお盆の知識・仏教の考えに触れるきっかけとなるものです。

まとめ

お盆時期だけに、お墓参りに関連したニュースはとても多かったのですが、だいぶ厳選しました。

なかには「お墓参りに来たら茂みからクマが… 長野県上田市で男性が襲われ重傷」(長野放送)、「住宅の擁壁が崩落、墓石100基が埋まる 京都・山科」(京都新聞)といったものもあり、それだけお墓が日常の延長線上にあるとも言えるのかと思います。

今年はコロナ禍にムチ打つように、お盆の時期に集中豪雨が直撃してしまった地域もあって、お墓参り自体は相当減ってしまったに違いありません。でも、逆に行けないからこそ、考えるきっかけにもなったのでは、とポジティブに捉えたいものです。

一方で、「墓じまい」の話題も多かった、という印象です。ハウツーだけではなく、経験談やトラブル事例などもよく目にしました。ゴシップや流行りのように見えてしまうことを危惧しつつ、テーマとしてよく読まれるからだとも思うので、それぞれが自分ごとにできるようになるといいですね。

9月はお彼岸が控えていて、まだお墓を考える記事やニュースが続いていくのではないか、と思っています。

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