【2021年6月前半】お墓のニュース記事ピックアップ

東京はいまだ緊急事態宣言下にありますが、やっと国内ワクチン接種の展望がみえはじめてきた6月前半です。こんなに長く続くと思わなかった……気がつけば梅雨入りしていました。注目のニュースは、思いもよらなかった特ダネから、印象深く考えさせられたものをピックアップしました。

こんな記事

おはかんり注目のニュース(2021年6月前半)

A級戦犯7人、太平洋に散骨(6/7【共同通信】)

共同通信による特ダネ。第2次大戦後の東京裁判で有罪、死刑となったA級戦犯7人の遺骨について、米軍将校が「太平洋の上空から私がまいた」と記した公文書が見つかったというニュースです。

A級戦犯 遺骨の行方に遺族は(6/8【news23】)

翌日にはテレビで、より詳しく伝えられています。

極秘文書には「遺骨は横浜の東、約30マイル(約50キロ)の太平洋上から広範囲にまいた」との記載。海洋散骨の詳しい場所までが今回初めて明らかになったそうです。73年目の新事実に、遺族の方へも取材をしています。
「遺骨が後々、神聖視されないように扱われたのではないか」との見解に、驚くとともにそれも含めて刑罰を課されたように思えてなりません。(動画尺2:46)

A級戦犯7人の遺骨、実は熱海の寺院にも(6/9【zakzak by 夕刊フジ】)

さらに続報。7人の遺骨は、静岡県熱海市の寺院「礼拝山興亜観音」にもあり、供養されているとのこと。

火葬場から取り戻した遺骨というドラマのようなエピソードが掲載されています。遺骨やお墓は誰のものか、考えさせられます。

ネットニュース・雑誌記事より

知ってる⁈】墓じまい① 増える改葬 終活で注目(6/9【産経ニュース】)

墓じまいには、こうした墓石の撤去解体工事や出骨作業を伴うということを、写真で見せられるインパクトがあります。墓じまい件数が増加していると言っても、10年前の約1.7倍(令和元年度で12万4346件)というのは意外に少ないかもしれません。取り出した遺骨の行先も考えた上で行う必要もあり、費用もかかり、簡単ではないことが課題ではないでしょうか。永代供養のエータイさんが取材協力する連載記事になるようで、続きにも期待します。

SPACE NTKが1人分の遺骨を宇宙に散骨する「宇宙葬」を年末からスタート(6/11【@DIME】)

今年12月に打ち上げられるスペースX社のロケット、ファルコン9に遺骨を乗せる「宇宙葬」についての記事です。これまでの宇宙葬との違い、遺骨1体分をまるまる乗せられる点では「世界初」とのこと。

「星になる」を打ち出し夢やロマン、体験も一緒に提供することで、宇宙好きの心を掴むでしょうか。
エンディング産業展のSPACE NTK社ブースで詳しく聞いたことで、より興味を持ちました。年末の打ち上げまで、その後の動きにも注視したいです。

「樹木葬」を選択した夫婦の悲劇…〜(6/13【週刊現代】)

夫婦が「樹木葬」を選ぶことによって、必然的に「墓じまい」をしたら、事後報告では息子の理解を得られなかった、というお話です。

家族の中でも勝手に事を進めないこと、コミュニケーションの課題が、取り返しのつかないお墓で起きないように、という教訓ですね。「お墓を決めるときは『親の希望2割、子どもの希望8割』」は、よく登場するフレーズです。

霊園・墓地の管理にも登場した、DX化の流れ(6/12【財経新聞】)

霊園管理のクラウドシステム「hakamory(ハカモリー)」の紹介記事。

ITコンサルティング企業のDeepApexが参入し、「課題をしらみつぶしに解決していきたい」とは心強いかぎりです。逆に、複雑な霊園管理の現状はいったいどうなっているのか……。まずは小型の霊園に照準を絞っているようですが、「公営墓地を運営する自治体にも展開を図っていきたい」という意気込みに、期待したいところです。

企業広報・プレスリリース

牧野霊園・交野霊園で、父の日にお墓へヒマワリをプレゼント(6/15 株式会社 西鶴)

先月の同霊園での「母の日にカーネーションをプレゼント」に続いて、6月20日に行われる父の日企画。

約2,000基すべてのお墓にひまわりをプレゼントして、「近年加速する“お墓離れ”を食い止めたい」というものです。お墓参りに明るいイメージももたらす素敵な企画。こうした霊園運営サイドの呼びかけに、ほかも追随してほしいものです。

月額3,980円のみ!〜お墓のサブスクを開始。(6/7 株式会社のうこつぼ)

「業界初!初期費用、墓石代、システム管理費、全て0円、月額3,980円のみ!!」をうたい、満を持してお墓のサブスクリプションサービスを開始した、のうこつぼさん。多くの媒体で取り上げられていたように思います。

実は、4〜5名分の遺骨が収容できる、弔い上げを希望すれば合祀して永代供養が可能、という点に、サブスク以上の魅力を感じました。提携のお寺も増えているようで、検索がしやすくなっているので、近くにあればチェックしてみたいところです。「のうこつぼ」サービスサイトはこちら

まとめ

お墓のネタには敏感になっているものの、まだまだ知らないことだらけで、驚きもあり感心もしながら、楽しく追いかけられています。

記事やニュース、企業のリリースにおいても、伝えたいことの本質は何なのか、探ることで世のなかの流れやニーズに触れられますね。

このニュースとこの課題を組み合わせたら解決できるのでは? なんて思うことも出てきて、情報をつなぐ面白みを感じつつ、引き続きウォッチしていきます。

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